イ・インヒョン作家が描くキャンバスの形は、一般的ではない長方形である。作品は単色の均一な平面ではなく、纎細な層を持つ連続的な画面である。長方形のキャンバスに絵の具が染みこむ連続的な過程の段階は、単に絵の具の断層だけを意味しているのではない。絶えず変化する流動的な場面であり、私たちの認識が生まれる過程でもある。
イ・インヒョンは、ソウル大学校美術大学絵画科と東京芸術大学大学院美術研究科を卒業後、同大学院博士課程を卒業した。国内外で 20 回以上の個展を開催し、多数のグループ展にも参加した。国立現代美術館、ソウル市立美術館、釜山市立美術館、アートソンジェ美術館、大英博物館など多数の機関に作品が所蔵されている。